SFTS(重症熱性血小板減少症候群)とは?〜犬や猫にも感染するマダニ媒介感染症〜
近年、日本でも注意喚起が増えている感染症のひとつに SFTS(重症熱性血小板減少症候群) があります。
この病気は マダニが媒介するウイルス感染症 で、人だけでなく 犬や猫にも感染する可能性 があることが知られています。
2013年に日本で初めて患者が確認されて以降、主に西日本を中心に報告されてきましたが、現在では 関東地域でも発生が確認 されています。
そのため、ペットを飼っている方は特にマダニ対策を意識することが重要です。
SFTSの感染経路
SFTSは主に以下のような経路で感染します。
マダニに咬まれることによる感染
ウイルスを保有したマダニに咬まれることで感染します。
マダニは草むらや森林などに多く生息しており、散歩中の犬や屋外に出る猫が接触する可能性があります。

感染した動物の体液との接触
感染した犬や猫の 血液・唾液・体液 に触れることで、人に感染するケースも報告されています。
人から人への感染
まれではありますが、患者の血液や体液に接触することで人から人へ感染した例も報告されています。
潜伏期間は 約6日〜2週間程度 とされています。
犬や猫のSFTSの主な症状
犬や猫がSFTSに感染すると、次のような症状が見られることがあります。
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発熱
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食欲不振
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元気消失
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嘔吐
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下痢
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黄疸(粘膜や皮膚が黄色くなる)
症状の進行は個体差がありますが、急激に悪化する場合もあるため注意が必要です。
SFTSの致死率
SFTSは比較的 致死率が高い感染症 とされています。
報告されている目安は以下の通りです。
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犬:約40%
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猫:約60%
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人:約30%
特に猫では重症化しやすい傾向があるといわれています。
犬や猫のSFTS治療について
現在のところ、犬や猫に対して SFTSの特効薬は確立されていません。
そのため治療は、症状を和らげる 対症療法(支持療法) が中心となります。
体調の異変に早く気づき、動物病院で診察を受けることが大切です。
SFTSを予防するために大切なこと
SFTSを防ぐためには マダニ対策が最も重要 です。
毎月のマダニ予防薬
犬や猫には 月1回のマダニ予防薬 を使用することが推奨されています。
定期的な予防によって感染リスクを大きく減らすことができます。
当院で取り扱っているノミダニとフィラリア予防の合剤
ネクスガードスペクトラ(お肉タイプ)
クレデリオプラス(錠剤タイプ)
ネクスガードキャットコンボ(スポットタイプの猫の予防薬)
草むらでの散歩に注意
マダニは
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草地
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林
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山道
などに多く生息しています。
散歩コースによってはマダニと接触する可能性があるため注意が必要です。
散歩後は体をチェック
散歩から帰宅した後は、マダニが付着していないか確認しましょう。
特に以下の部位はマダニが付きやすい場所です。
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耳の周囲
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首回り
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脇の下
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足の付け根

猫は室内飼育がおすすめ
屋外に出る猫はマダニと接触するリスクが高くなります。
感染予防の観点からも 室内飼育が望ましい とされています。
マダニを見つけた場合の注意点
体にマダニが付いている場合、無理に引き抜くのは危険 です。
マダニを強く引っ張ると体液が体内に入る可能性があります。
そのため、マダニを見つけた場合は 動物病院で適切に処置を受けるようにしましょう。
まとめ|SFTS予防はマダニ対策が重要
SFTS(重症熱性血小板減少症候群)は、犬・猫・人すべてに影響する可能性がある感染症です。
しかし、日常的な マダニ対策と予防薬の使用 によって感染リスクを大きく減らすことができます。
大切なペットと家族の健康を守るためにも、
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定期的な予防薬の使用
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散歩後のチェック
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マダニの早期発見
といった対策を心がけましょう。
必要な予防は季節や生活環境により異なります。ぜひ一度ご相談ください!
