電気化学療法について④ 〜メリット・デメリットまとめ〜
千葉県習志野市奏の杜/津田沼/谷津の 『奏の杜どうぶつ病院』 院長の愛宕です。
当院では、従来の方法では治療が困難な悪性腫瘍(がん)に対する治療として【電気化学療法】を実施しております。
4回にわたってお伝えしてきた電気化学療法についてのお話もいよいよ一旦最終回となります!
今回は電気化学療法のメリット/デメリットをまとめてお伝えします。
前回までの記事をご覧になりたい場合はこちら(電気化学療法カテゴリの記事一覧)へ
メリット
① 電気化学療法単独で腫瘍の縮小や消失効果が期待できる
② 1〜2回の実施で効果がみられる場合もある
③ 手術で腫瘍細胞が取り切れなかった場合の追加治療(再発防止策)として利用できる
④ 腫瘍の形成部位によっては、断脚術や眼球摘出術、顎骨切除術などの大掛かりな手術を回避できる可能性がある
⑤ 一般的な化学療法(抗がん剤治療)に比べて全身性の副作用が極めて少ない
⑥ 放射線治療に比べて費用が安く、放射線被曝がない
デメリット
① 施術できる部位が、体表からアクセスできる場所に限られる(皮膚、口腔内など)
② 施術に全身麻酔が必要
③ 施術部位の発赤、浮腫などの炎症反応や壊死が起きることがある
④ 新しい治療法であるため、従来の治療(手術/抗がん剤/放射線治療)に比べて情報が少ない
⑤ 実施できる施設が限られる
まとめ
いかがだったでしょうか?
電気化学療法が日本で取り入れられ始めたのはごく最近であり、インターネット等で調べてもまだ情報が出てきづらいかもしれませんが、今後外科治療/ 化学療法 / 放射線治療に続く腫瘍治療の4本目の柱になる可能性があると考えています。
腫瘍の治療においては、手術で腫瘍細胞を取り除くことが最大の治療になるのは疑いようのない事実です。
手術で取り切れる場所にできた腫瘍に関しては、今後も手術が第一選択という考え方は変わらないでしょう。
しかし、手術で取りきることが難しい場所にできた腫瘍や、顎骨切除など見た目の大きな変化を伴う手術が必要な腫瘍、足を丸ごと切り落とす「断脚術」をしなければ完全切除ができない腫瘍ができてしまった子たちにとっては、電気化学療法は新たな希望になるのではないでしょうか。
電気化学療法についてご興味のある方は、【奏の杜どうぶつ病院(TEL)】またはグループ病院の【新習志野どうぶつ病院(TEL)】までお電話ください。
奏の杜どうぶつ病院 院長
獣医腫瘍科認定医Ⅱ種 愛宕哲也
