【電気化学療法の実例②】猫の鼻鏡扁平上皮癌
千葉県習志野市奏の杜/津田沼/谷津の『奏の杜どうぶつ病院』院長の愛宕です。
今回は電気化学療法(ECT)を受けて癌の完全寛解を達成したネコちゃんをご紹介します。
プロフィール
9歳/Mix猫/去勢済みの男の子
主訴
鼻鏡の扁平上皮癌
経過
ホームドクターにて鼻鏡(お鼻の毛がない部分)の扁平上皮癌と診断され、担当の先生から当院をご紹介いただきました。
施術前

一見すると怪我と区別がつきづらいですが、典型的な鼻鏡扁平上皮癌の外貌です。
鼻鏡の一部がえぐれ、痂皮(かさぶた)ができています。

麻酔をかけて丁寧に痂皮を剥がしてみると、鼻鏡の広い範囲がえぐれていることが分かります。
この部位に特殊な電極を刺入し、電気化学療法を実施していきます。
施術後10日

施術部に再び痂皮ができています。施術後7~10日程は一時的な腫れや痛みが出ることが多いです。
施術後1ヶ月

痂皮がすこしずつ小さくなり、薄ピンクの正常な皮膚ができてきています。
施術後3ヶ月

痂皮は完全になくなり、きれいな皮膚ができています。
この時点で完全寛解と判断し、当院での経過チェックを終了しました。
今後はホームドクターにて定期的な検診を受けていただきながら、再発が疑わしい場合にはご来院いただくことになっています。
まとめ
いかがだったでしょうか?
猫ちゃんの鼻鏡扁平上皮癌は教科書的には外科切除が第一選択であるものの、再発率の高さや術後の見た目の変化から積極的な治療を迷われている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
今回ご紹介した猫ちゃんは、1度の麻酔下での施術のみで、大きな見た目の変化もなく完全寛解を達成することができました。
電気化学療法は新しい治療法でネット上にも情報が少ないですが、今回の投稿で少しイメージしやすくなれば幸いです。
電気化学療法について詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
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