狂犬病について
・どんな病気
狂犬病は、狂犬病に感染した動物に噛まれて感染します。犬以外にも人間を含めたほぼ全ての哺乳類に感染し、ほぼ100%死亡するたいへん恐ろしい病気です。
日本では撲滅されている病気ですが、ここ数十年未発生な国は約10か国と少なく、世界のほとんどの地域では依然として発生が多いです。
・症状
潜伏期間は約1週間〜数ヶ月とバラツキがあります。
潜伏期間を経て、水を怖がる(水を飲み込もうとすると喉の痙攣発作が起こる恐水症)、高熱、幻覚、錯乱などのさまざまな神経症状を引き起こし、100%致死します。
・予防
日本では、この恐ろしい狂犬病を防ぐために「狂犬病予防法」という法律があります。
生後91日齢以上の犬の所有者はその犬を所有してから30日内に市町村に犬の登録をして鑑札を交付を受けます。さらに年1回、狂犬病の予防接種を行い、注射済票の交付を受ける必要があります。
狂犬病予防法が制定される1950年以前は日本でも多くの犬が狂犬病と診断さ、死亡していました。犬の登録や予防接種が徹底されるようになり、わずか7年ほどで狂犬病を撲滅することができました。
万が一、日本国内で狂犬病が発生した場合には素早い発生の拡大防止が重要になります。そのために、飼い犬の登録と予防接種を確実に行うことが大切になってきます。