外耳炎について
■どんな病気?
様々な原因が影響し合って起こる外耳道の炎症です。
主な原因には、異物の混入や細菌・真菌・寄生虫感染があります。その他、アレルギーや免疫・代謝の異常といった生まれつきの体質などが挙げられます。
また、犬や猫の外耳道は途中でL字型に曲がっているために、人間よりも耳垢がたまりやすくなります。特に耳の垂れている子は、耳の中が蒸れやすいことも外耳炎を悪化させます。
■こんな症状があったら病院へ!
・耳の中が赤くなる・腫れる
・耳垢が多く出る
・耳から嫌なにおいがする
・耳を頻繁に掻く
・頭を良く降る
・耳を触られるのを嫌がる
■治療法
上記のような症状があったら、まずはそのまま病院へお連れください。
耳垢がたまっているからといって綿棒などで掃除をしても、原因の根本的な解決にはならないだけでなく、逆に耳道を傷つけてしまい、炎症を悪化させることにもなりかねません。
病院できちんと診察を受けて、洗浄液を使って耳道をきれいにしたり、点耳薬や内服薬を使用したり、原因に合った治療を開始することが大切です。
■予防法
・耳の中が蒸れないように、耳の中の毛を抜く(耳毛が生えている子)
・シャンプーをした後は、耳の中もしっかりと乾燥させる
外耳炎は、放っておくと炎症が中耳にまで波及して、症状がより重度になる恐れがあります。
少しでも症状が認められたら、早めにご相談ください。
獣医師 橋田